お知らせ

【論文】細井達矢先生、柚木真先生らの「高齢者フレイルにおける骨折予防治療の有 効性と治療継続可能性の検討(JOINT-05試験サブ解析)」に関する原著論文がアクセ プトされました。

JOINT-05試験は骨折リスクの高い原発性骨粗鬆症患者を対象に、テリパラチド(TPTD、副甲状腺ホルモン製剤)とアレンドロネート(ALN、ビスホスホネート製剤)の骨折抑制効果を比較した医師主導(A-TOP研究会)の大規模臨床試験です。

本研究では、同試験の参加者から身体的・認知的フレイルを有する群を抽出し、サブ解析を実施しました。その結果、身体的フレイルを有する患者では本解析と同様にTPTDによる椎体骨折の抑制効果が認められた一方、認知機能の低下を伴う患者群ではその効果が限定的であり、慎重な適応判断が求められることが示唆されました。さらに、治療中断のリスク因子として脂質異常症、血中Ca濃度および認知機能が、治療継続の可否を見極めるうえで有用であることも明らかとなりました。

本結果は、増加の一途をたどる高齢フレイル患者における、骨粗鬆症介入の重要な知見となることが期待されています。

本研究の成果をまとめた論文は、Journal of Bone and Mineral Metabolism に受理されており、近日中に掲載予定です。

 

Evaluation of the Fracture Prevention Effects of Teriparatide and Alendronate in Patients with Frailty: A Sub-Analysis of the Japanese Osteoporosis Intervention Trial-05.

Tatsuya Hosoi, Makoto Yunoki, Shiro Tanaka, Hiroshi Hagino, Satoshi Mori, Satoshi Soen, Sumito Ogawa

Journal of Bone and Mineral Metabolism (in press)

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