【論文】宮脇正次 先生、加瀬義高 先生らの「サルコペニア対策としての非薬物的介入の進展と課題」に関する論文が掲載されました。
サルコペニアは、高齢者における骨格筋量・筋力・身体機能の低下を特徴とし、生活の質の低下や介護需要の増加、さらには患者および家族への経済的負担の増大と深く関わっていますが、これまでに有効な薬物療法は確立されておらず、対応は主に非薬物的介入に依存しています。
本論文では、サルコペニアの発症予防および進行抑制を目的とした運動、栄養、電気筋肉刺激(EMS)に関する近年の知見を整理し、それぞれの有効性と限界について論じました。さらに、慢性炎症がサルコペニア進行の中心的な因子として注目され、治療標的としての可能性を論じました。Osteoporosis and Sarcopeniaにて公開されました。
Sarcopenia Prevention in Older Adults: Efficacy and Limitations of Non-Pharmacological Interventions.
Doyoon Kim†, Satoru Morikawa†, Masahi Miyawaki†, Taneaki Nakagawa, Sumito Ogawa*, Yoshitaka Kase*
†: co-first author
*: corresponding author