【論文】服部ゆかり先生らの「在宅医療を受けている高齢者における薬剤処方の実態」に関連した論文がアクセプトされました。
本研究では、進行がんを有し在宅医療を受けている高齢者における薬剤処方の実態を明らかにするため、厚生労働省の全国医療・介護レセプト連結データを用いて、処方薬の種類・数・薬剤の特徴を解析しました。その結果、多くの患者において、多剤併
用と潜在的に不適切な薬剤(PIM)といったポリファーマシーを認めました。また、鎮痛薬(特にオピオイド)や緩和ケア関連の薬が多く処方されている一方で、慢性疾患に対する治療薬(高血圧・糖尿病など)も継続されているケースが多くみられまし
た。
本研究からは、緩和ケアと慢性疾患治療のバランスに課題があることが明らかとなり、エンドオブライフ時期の高齢がん患者における適正処方・減薬(deprescribing)の重要性と、在宅医療におけるチームアプローチが必要であることを述べています。
本成果は、Journal of the Japan Medical Association 誌に掲載されました。
Hattori Y, Hamada S, Iwagami M, Sakata N, Kidana K, Tamiya N, Akishita M, Yamanaka T. Current Status of Drug Prescribing among Older Adults with Advanced-stage Cancer Receiving Home Medical Care in Japan: A Nationwide Study. JMA J. 2025;8(4):1350-1358.https://doi.org/10.31662/jmaj.2025-0179