【論文】星 和宏 先生らの論文がアクセプトされました。
星和宏 先生らは、フレイルに強く関連し、フレイルサイクルの構成要素でもある体重減少について、地域在住高齢者を対象に前向きに調査し、その体重減少の原因を調査しました。
高齢者においては要介護状態の前段階にフレイルがあり、フレイルに強く関連し、フレイルサイクルの構成要素の一つとして体重減少が挙げられます。
しかし、高齢者の体重減少の原因に関する研究はあまりありませんでした。本研究では長野県の地域在住高齢者を対象に3年間、質問票に基づく前向きコホート調査を実施いたしました。その結果、高齢者の3年間の体重減少に関連する要素として預貯金の出し入れ、起立・歩行、人との交流、服薬や料理の習慣が重要であることがわかりました。この知見は今後、フレイル予防の具体策を講じるのに注目すべき要素であることが期待されます。
本研究による論文はGeriatrics & Gerontology International にて既に受理されており、今後出版される予定です。
Relationship between decreased activities of daily living, decreased physical strength and future weight loss in community-dwelling older adults
Kazuhiro Hoshi, Koji Shibasaki, Shizuru Yamada, Mitsutaka Yakabe, Tatsuya Hosoi, Shoya Matsumoto, Seiji Hashimoto, Masahiro Akishita, Sumito Ogawa.
Geriatrics & Gerontology International (in press)
DOI: 10.1111/ggi.15097