ホーム  > 受診について  >  老年病科の診療内容  >  誤嚥性肺炎

誤嚥性肺炎

食事や唾液は、空気の通り道である気管に入らないように、神経の働きでうまく調節されています。しかし、加齢に伴い、この調節がうまくいかないと、食事や唾液が気管に入り、肺炎の原因となります。

食事や唾液が気管に入ると、むせることが多く、これによってさらに気管の奥にはいることが防がれます。しかし、この反応が低下している高齢者では、むせずに誤嚥を起こすこともあり、これはさらに肺炎を起こしやすい状態です。

当科では、肺炎時の治療を行うとともに、耳鼻科の先生にもご協力いただき、食事の形態の工夫などを提案しています。肺炎を起こしにくくするために、常に口のなかを清潔に保っておくことも重要です。摂食が難しいと判断される場合には、胃ろう(胃から直接栄養を投与するための管)を作成する場合もありますが、作成しないという選択肢もあり、どれが正しい方法とは一概には決められません。

このためにも、アドバンス・ケア・プラニングの場を設け、本人の生き方に寄り添った医療を提供できるよう、当科では心がけています。

他の診療内容

認知症(物忘れ)

ものが覚えにくくなる、時間や場所がわからなくなる、今までできた手順がわからなくなる、などの症状で生活がしにくくなる状態です。
詳しくはこちら

フレイル・サルコペニア

年齢とともに筋肉の量や力が落ちた状態をサルコペニアと呼びます。また、心身がストレスに弱くなり、介護が必要になりやすい状態をフレイルと呼びます。
詳しくはこちら

骨粗鬆症

骨が弱くなり、骨折しやすくなった状態です。骨折する前に気づくことが重要です。
詳しくはこちら

ポリファーマシー(お薬の多剤併用による健康被害)

いろいろな病気に対し、多くの薬を処方されると副作用も起こりやすくなります。
詳しくはこちら

肺気腫

喫煙が原因で肺が少しずつ壊れ、体を動かしたときに息切れを起こす病気です。治療により進行を遅らせることができます。
詳しくはこちら

性差医療

当科では、女性医師による女性のための総合外来を開設しております。
詳しくはこちら

睡眠時無呼吸症候群

睡眠中に呼吸が何回も止まる病気です。若い方にも起こります。日中の集中力低下につながります。当科は老年病科ですが、若い世代の患者さんも診療しております。
詳しくはこちら

アドバンス・ケア・プランニング(事前ケア計画)

高齢者を対象とする医療では、人生の終末が近づき、命にかかわる重要な決断が必要な場面に遭遇することがあります。ご本人の価値観に寄り添い、それをご家族と共有できる診療プロセスを当科では支援しています。
詳しくはこちら